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解題/抄録
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- 胎児胎盤機能検査法の指標として,血中unconjugated estradiol-17β, unconjugated estriol測定の意義について,検討した. 1) 正常妊娠のunconjugated E_2値は,妊娠37〜38週で19.72±8.34ng/ml (mean±2S.D.), 39〜40週で20.86±11.17ng/ml, 41〜42週で18.22±10.45ng/mlであった.またunconjugated E_3値は妊娠37〜38週で12.98±7.66ng/ml,39〜40週で18.25±12.82ng/ml,41〜42週で15.40±9.34ng/mlであった. 2) 切迫流産のunconjugated E_2値はその予後判定の指標として有用であり,流産に終った症例では400pg/ml以下であった.また,妊娠を維持し得た症例では,ほぼ正常妊娠と同じような値を示し,上昇した. 3) unconjugated E_2, E_3値ともに,双胎妊娠では高値であり,子宮内胎児死亡では1.58ng/ml(E_2),1.27ng/ml(E_3)以下,無脳児妊娠では,1.71ng/mlないし5.87ng/ml(E_2), 0.38ng/mlないし1.20ng/ml(E_3),と低値であった.また子癇前症の多くが,正常妊娠の平均値以下であった. 4) 分娩後のunconjugated E_2値は,分娩後60分で,また,unconjugated E_3値は,分娩後30分で,分娩前値の半分以下の値となり,unconjugated E_3の代謝がよりすみやかであった. 以上の成績より,unconjugated E_2,E_3値はともに,胎児胎盤機能検査法の指標として,臨床的価値が大きいが,unconjugated E_3値がunconjugated E_2値に比較して,より胎児因子を反映していることがうかがわれた.
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日本産科婦人科學會雜誌. 27 7の書誌情報
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