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千葉県における過去20年間の胞状奇胎登録管理制度の登録成績

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
千葉県では1974年以降県下の日本産科婦人科学会(日産婦), 日本母性保護産婦人科医会(日母)会員の協力により胞状奇胎登録管理制度が施行されてきた. 今回過去20年間の管理成績を検討し, 以下の結果を得た. 1.胞状奇胎(以下奇胎)発生数は出生率の低下を受け年々減少傾向を示している. 一方奇胎発生率は出生1,000あたり2.8でほぼ一定であったが, 最近3年間の発生率は低下している. また母体年齢別奇胎発生率は25〜34歳までの生殖年齢の婦人に比較して40歳以上の婦人で約20倍, 19歳以下の婦人で約3倍の上昇が認められた. 2.全奇胎, 部分奇胎の発生数比は2.4 : 1であり, 全奇胎の発生率は40歳以上, 19歳以下で25〜34歳までのいわゆる生殖年齢の婦人に比較して各々30倍, 5倍に上昇したが, 部分奇胎では40歳以上の婦人で10倍, 19歳以下の婦人で2.4倍であった. 3.奇胎後続発率は侵入奇胎8.8%, 絨毛癌0.91%であり, 肉眼的に部分奇胎とされた症例から7例の侵入奇胎, 1例の絨毛癌続発を認めた. 4.絨毛癌の先行妊娠では奇胎46%, 流産21%, 正期産33%となり, 相対危険率は, 正期産を1とすると奇胎562.5, 流産2.6となった. また正期産に分類された21例中7例は奇胎の既往があった. 5.侵入奇胎治療後絨毛癌となった症例は9例あり, 絨毛癌続発の相対危険率は1,994となり, 奇胎の約4倍の高率であった. 以上のように千葉県における奇胎登録管理成績を検討したが, 近年奇胎発生数ばかりでなく出生1,000あたりの発生率も減少傾向を示している. さらに肉眼的に全奇胎, 部分奇胎を鑑別する限りにおいては部分奇胎から侵入奇胎, 絨毛癌続発の可能性は否定できないと考えられ, 部分奇胎や奇胎後正常分娩を経過した症例といえども慎重な管理が必要であり, 奇胎管理により絨毛癌の早期発見, 早期治療が可能であると考えられる.

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