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婦人科外来における精神疾患合併更年期障害患者の取り扱い

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
更年期障害を主訴に国立精神・神経センター国府台病院産婦人科の更年期外来を訪れた新患150名 (41〜59歳) に対して, 産婦人科診察に加え更年期指数 (MI-7), モーズレイ性格検査 (MPI), 抑うつ尺度 (SDS), 不安検査 (STAI) の心理テストを行った。さらに精神科医による面接診断 (DSM-III-Rに準拠) を行い精神疾患合併更年期障害患者 (P群) を鑑別した。精神疾患を有さない更年期障害患者 (C群) と精神科医の診断により婦人科管理可能と診断されたP群に対してホルモン補充療法 (Hormone Replacement Therapy:HRT) として結合型エストロゲン0.625mg/日, 酢酸メドロキシプロゲステロン2.5mg/日を24週間連続投与し, 婦人科管理の可能性を検討した。8週間ごとに上記の面接, 検査を反復し, 治療効果の判定はMI-7減少率20%以上を有効, 20%未満を無効とした。150名中, C群は114名 (平均50.4歳), P群は36名 (平均51.2歳) で精神科管理が必要と診断された7名のうち6名は自殺企図を含む気分障害 (うつ病性障害) であった。心理テストではMPI-N尺度 (神経症的傾向尺度) はC群: 16.2±10.3, P群: 30.5±9.0, SDSはC群: 39.0土8.0, P群: 51.4±8.9とP群はいずれもC群に比し有意に高値を示した (mean±S.D., p<0.01)。今回, 更年期障害を主訴に来院した患者の4人に1人がP群であったが, そのほとんどはMPI, SDSの心理テストを用いることで, 精神疾患の合併の推定が可能であった。HRTを施行したC群64名, P群19名の8週目のMI-7の変化をみると, C群は58名 (90.6%), P群は7名 (36.8%) が有効であった。さらにHRTを継続すると, 8週目に有効と判定されたP群は再び悪化した。一方, P群の無効12名 (63.2%) に向精神薬を併用すると, その後有意なMI-7の改善がみられた (p<0.05)。以上より, 精神科医の併診が困難な施設でも心理テストを併用することにより産婦人科医による精神疾患合併更年期障害患者の管理が可能と考えられ, さらにこれらの患者へのHRTの有用性が示された。

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