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局所浸潤を有する子宮頸癌に対するNeoadjuvant Intraarterial Chemotherapyの意義 : 自検例48例の予備的検討と文献的考察

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
目的:進行子宮頸癌を対象として, 主治療を広汎性子宮全摘術あるいは放射線治療としたneoadjuvant intraarterial chemotherapy (NAC)の効果と安全性を検討した.また, 欧米での文献的考察を加え, 進行子宮頸癌治療におけるNACの意義と今後の方向性を検討した.対象と方法:久留米大学病院では, 1989年より進行子宮頸癌に対し, NACの適応基準を設定し症例を選択している.本研究では, この基準を満たした1994年までの48例を解析の対象とした.レジメンはcisplatin 100mg/m^2あるいはcarboplatin 400ng/m^2とpeplomycin 20mg/m^2さらに腺癌症例はこれにadriamycin 30mg/m^2を加えた.両側内腸骨動脈より30分間以内で注入し, 3週ごとに2コース施行した.効果はMRIでの原発巣の直接抗腫瘍効果と直腸診での基靭帯所見で評価した.主治療は従来どうりIIb期癌は, 広汎性子宮全摘術, IVa期は放射線治療とした.一方, III期癌での奏効例には広汎性子宮全摘術, 非奏効例には放射線治療を施行した.結果:48例の臨床進行期は, IIb期:15例, IIIa:3例, IIIb:22例, IVa:8例, 組織型は扁平上皮癌38例, 腺癌5例, 腺扁平上皮癌5例であった.Complete response 5例, partial response 32例, no change 11例で, 奏効率77.1%であった(95%信頼区間:63.5%〜86.7%).III期癌(25例)では, 16例(64.0%)に広汎性子宮全摘術, 9例(36%)に放射線治療が施行された.術後リンパ節転移率は低率(IIb期:14.3%, III期:12.5%)であった.4年無病生存率は, II期で80%, III期で67.5%と改善効果を認めた.特に, III期癌の手術施行例は, 非施行例に比較して有意に生存率が改善された(p<0.05).副作用は白血球減少が最も高頻度に認められたが他の副作用も含め一過性で管理可能であった.結語:進行子宮頸癌治療においてNACは, 局所治療効果を高め, またリンパ節の微小転移の早期治療の可能性が示唆され, 予後向上に有用な手段となりうると考えられた.

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