解題/抄録
- 〔謡本〕の解題/抄録
- 古活字版で刊行された観世流謡本の揃いである。書名は一括して仮に付した。「嵯峨本謡本」、「光悦謡本」、「角倉本」等と通称されるもののひとつで、我が国が世界に誇る美しい装丁と印刷の本である。料紙に色替りの染紙が使用されていることから「色替り本」(「第二種本」)と呼ばれる揃い本である。刊行は、「上製本」(「第三種本」)より後で、慶長末年頃といわれている。表章氏の説では、「色替り本」の揃いは、色替り本94冊、色替り料紙ではない「追加本」8冊、「補充本」8冊、合計110番110冊とされている。この資料は全101冊。内訳は色替り本87冊、追加本4冊、補充本5冊、上製本5冊。「くれは」「猩々」「高砂」「盛久」「ひかき」の計5冊は本来は色替り本だが、後代に「上製本」から補われたものと思われる。
目次・巻号
〔謡本〕の書誌情報
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書誌情報
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コンテンツ情報
- フィルム番号
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5626
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1288121/1