解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 宋代刊本。開元寺版大蔵経のうちの1巻。開元寺版大蔵経は、北宋政和2年(1112)に福建省福州の開元寺において、民間の僧俗の施財によって開版された私版大蔵経。南宋紹興21年(1151)に完成したが、元大徳年間(1297-1306)まで、追刻・補刻が行われた。同じ福州の東禅等覚院で刊刻された東禅寺版大蔵経と両種混合の形で、平安末から室町期にかけて日本にもたらされ、高野山・醍醐寺などの大寺で伝襲されている。版心下方に、刻工名「老」「才」「呉甫」「明」「先」など。巻末に印造記「陳全造」がある。陀羅尼は密教の呪文。本陀羅尼経は宋朝の訳経院において、インドの入宋僧、法天らにより漢訳された新訳経典。京都円光寺旧蔵。
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