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建武式目

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
政権を樹立した足利尊氏が政道の参考にする目的で、鎌倉幕府の評定衆であった二階堂道昭(是円)らに諮問したのに対する答申。建武3年(1336)11月7日の日付がある。尊氏はこれをそのまま法令として公布したとされ、『建武式目』と称されるが、単なる意見書にとどまるとする説もある。全17条。当館本は毎半葉8行の界線を引き、朱の返り点、連続符、墨書の訓点、送り仮名、振り仮名がある。各条の上欄には条文の番号を付す。巻末識語に「永亥周正天喜日 宮内卿清原朝臣(花押)」とあり、永禄6年(1563)清原枝賢の書写と認められる。題簽も本文と同筆。識語によれば、松永彦六公の求めにより本書を講じたとある。彦六は戦国武将松永久通(久秀の子)か。父久秀も枝賢からたびたび儒書の講義を受けている。清原枝賢(1520-90)は、儒学の家清原家の当主として正親町天皇の侍講を務め、公家や諸大名にも儒書を講じ、当代一の儒者として名声があった。「要斎珍蔵」は、尾張藩の儒者細野要斎(1811-78)の蔵書印。

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