解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 応安6年(1373)成立。著者の名をとって「穏海名目」と通称される。四教(経典を教理内容から四分類したもの)、五時(経典を釈尊の説法の順序により五分類したもの)等、天台宗学の綱要について、初学者に理解させるための入門書。各種の名目をわかりやすいように図式化して示す。原表紙には「天台円宗四教五時現圖名目」と墨書。書名は巻頭による。巻末に穏海の本奥書と慶長3年(1598)「叡峯沙門 □□(瑞臨か)秀賢」の書写奥書がある。慶長8年刊『科註天台四教儀』の刊記に「延暦寺西谷覚林房秀賢謹刊校」とみえるのと同一人と思われるが、詳しい経歴は未詳。印記「新日吉蔵」(京都市東山の新日吉神社)。本書は延徳2年(1490)写本により、江戸時代の寛永7年(1630)刊行、寛文8年(1668)に後印されているが、写本の伝存は少ない。
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