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[安永四年繪草紙]

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
歌舞伎「倭花小野五文字(くにのはなおののいつもじ)」の絵本番付下冊(端本1冊)と村田版の「曽我一代記」第1冊・第4冊(第16丁欠)を合綴したもの。
A.明和8[1771]年11月中村座上演の歌舞伎「倭花小野五文字」の絵本番付(存11~15丁)、題簽欠(剥離跡あり)、柱題「国ノ花(国花)」、中村重助作、鳥居清長画。
(内容)「倭花小野五文字」の二番目以降。場面は次の通り。
1=行平家臣破軍太郎(笠屋又九郎)は商人の姿に窶し須磨の浦へ来たが、足軽壹分たん平(市川純右衛門)が怪しい物を持っているので遮る。2=行平(市川高麗蔵)は預かりの八重垣の刀を紛失した科で須磨の大領方へ御預けの身となる。舟頭一藤太(山下次良三)は隙を見て行平を討とうとする。村雨(岩井半四郎)、松風(中村仲蔵)。常磐津文字太夫/ワキ同兼太夫/ワキ同左名太夫/三弦 岸沢小式部/同市五郎/同市次/ワキ同岡太夫にて浄瑠璃「懐花郭馴閨(ゆかしいわみやこのなれどこ)」出語。此所浄瑠璃にて大当り/\。3=腰元(市川小団次)、行平、村雨。破軍太郎は主人に巡り会い喜び主従の御名乗りくだされと願う。松風の進める酒を飲み給うと言う。行平他所ながら教訓し給う。4=松風は行平を従わせようと、足軽に言い含め鴛鴦の血潮を進め、無理に起請を書かせる。行平は計略で唖となる。5=船頭一藤太は行平が唖になったのを見て侮り打擲する。村雨はこの様子を見て驚き、藤太を宥め止める。6=村雨は行平が唖となったのを悲しみ、娘心に鸚鵡の血潮で治そうとする。大でき。7=大江の岩戸右衛門(市川団蔵)は行平の赦免状を持って使者に来る。須磨の大領(中村伝九郎)と岩戸左衛門が互いに言い募り、村雨は岩戸左衛門を宥める。8=行平の前で、松風は村雨を「恋の意趣」と散々に打擲する。大当り/\。9=大領は大江に見顕され無念がる。行平本心を現す。大当り/\。
B.(大東急記念文庫本系)「曽我一代記」の1~5丁、題簽欠。大東急記念文庫本に「曽我一代記 二」、商標は丸に「村」(村田版)。柱題「かまつか/そか」、画作者名欠。
(内容)頼朝が三浦義明を味方とし、山木夜戦に勝って伊豆で勢揃えするまで。
相州の三浦大介義明は源氏の忠臣だが義盛滅亡後平家に従い時を待つ。岡崎四郎は父大介の言い付け通り、早乙女に田植えさせる恒例の大倉山かまつか稲荷の神事を行う。神事の後、大介は屋敷で賎男に窶した頼朝の器量を試し藁苞で打擲する。もう一人の賎男門覚が、持参した綸旨を示し大介を味方に頼む。真鶴姫は頼朝の艶色に迷い深い縁となる。平家の上使股野が詮議に来、頼朝を梅の洞へ隠す。鳩が飛び出、梶原と曽我祐信は心を合わせ「大介は病」と称し、真田与一が饗応し股野を謀り帰す。与一は綸旨を読む。大介は「君を打擲した藁苞は源氏の白旗」と敬って差出す。頼朝は曽我には扇、梶原には二色の梅枝を与え、出世後の厚遇を約す。平家股肱の臣で源氏の落人遠見役の山木判官と股野は昼夜酒宴に耽溺する。岡崎四郎は松明を振り立て、与一は塀を乗り越え番人を捕らえて案内させ山木の館内を探る。頼朝は山木を滅ぼした勢いで平家へ攻め入ろうと言い、与一は勝ち戦の門出を祝う。これから伊豆の御山に勢揃え。御運の程こそ潔い。
C.(大東急記念文庫本系)「曽我一代記」の17~20丁、題簽欠。大東急記念文庫本に「曽我一代記 二」。柱題「そが(か)」、画作者名欠。
(内容)伊東入道の悪逆、鬼王の忠心、伊東入道が首刎ねられるまで。
一万と箱王は父の形見の駒を引く。伊東入道はいよいよ大悪無道となり、兄弟を盛立て金石を討たせて倅川津に手向けようとし、ややもすれば頼朝を討とうと工む。万江も兄弟を盛立て夫の仇を討とうと心を尽くすが、舅の悪逆を疎むのを祐近は腹立ち衣装を剥ぎ雪の中へ蹴落とす。鬼王帰り掛かりこの様子を伺う。雪に苦しむ万江へ、一万が小袖を着せ掛ける。鬼王は伊東の悪逆を疎み、親子3人を連れて立退く折、雪に凍えた兄弟に自分の着物を脱いで着せ、主人川津の仇が討たせたい、兄弟の命乞い頼みますと心を砕く。曽我太郎祐信は頼朝公の上意で伊東方へ来、この様子を見て鬼王の忠心を感じ、わざと見逃し、兄弟の命は所領に替えてもと請合う。安齋弥七郎は君の上意で伊東入道を召し捕り、孫の一万と箱王にも縄を掛け連れ行く。鬼王は安齋へ兄弟の命乞いを願う。安齋は上意が無ければ今は助けられぬと言う。万江嘆き兄弟の命乞いをする。土井の弥太郎遠平は一家だが、上意ゆえ入道を由比ヶ浜へ引き出し首を刎ねる。君に辛く当たり、若君を沈めに掛けた御憎しみ故である。(木村八重子)(2018.1)

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