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桜草作伝法

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
著者の名はわからないが、江戸の人。桜草は室町時代から鑑賞されていたが、園芸品化したのは享保の頃(1716-36)らしく、享保20年(1735)刊行の『草木弄葩抄』(同書解題参照)には既にいくつかの品種が挙げられている。『桜草作伝法』によれば、天明~寛政年間(1781-1800)に桜草が流行し、文化元年(1804)には江戸の下谷連が初めて品評会を開いた(「連」は同好者の集まり)。続いて翌年には山手連も品評会を始め、同9年には小日向(こひなた)連も生まれた。このような回顧に続いて、「桜草植方」「土拵への事」「実蒔之事」など、栽培法の詳細を記す。特7-364本も同本である。当館には桜草の図譜類も幾つか所蔵されている。大半が作成年不明であるが、要点だけを記すと―『サクラサウ』(特1-3383、1冊、渋江長伯作成の押花集、寛政年間[1789-1800]作成、58品)、『桜艸花形附』(水谷豊文著、『植物図説雑纂』冊196所収、124品)、『桜草写真』(た-19、1冊、蕈渓主人著[幕臣坂本浩然か]、65品)、『桜草百種』(特7-365、1冊、著者不明、105品)、『桜草花集』(特7-582、1冊、著者不明、68品)、『桜草花品』(YR12-27、1帖、洞水著、88品)。(磯野直秀)

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