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古文孝經 1卷

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
古文孝経1巻 旧題漢孔安国伝 慶長3年(1598)写 清原秀賢令写か 清原秀相伝来 大1冊
『孝経』は儒教の経典で孔子の学統に列する人の編纂で、古来日本で親しまれた『論語』に次ぐ流行書である(当館請求記号:WA16-136参照)。紀元前5世紀頃の成立と言われ、漢の時代に孔子の旧宅の壁から出現したテキストを『古文孝経』と称し、漢の当時流布した『今文孝経』と区別する。『古文孝経』は中国で失伝し(これを佚存書という)、日本にのみ伝わった。漢の孔安国の注解(伝という)を附す。掲出本は、慶長3年(1598)に神護寺の僧賢好が書写したと識語がある。しかし、末尾35丁表だけは他と別筆で、これは慶長期の明経博士・清原秀賢(1575-1614)の筆跡と思われる。「天師明経儒」「船橋蔵書」は秀賢の蔵印と思われ、その後、男の秀相(明経博士 1600-1647)に引き継がれた。「清原」「秀相」の印記がそれを示す。博士家が代々、天子への講義に用いたテキストで、おそらく秀賢が書写させた令写本であろう。大きさは縦27.5cm、横20.3cm。墨書の匡郭内は縦19.5cm、横15.9cm。行幅は2.3cm。訓点は本文と同筆である。料紙は楮紙。(高橋智)(2018.1)

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