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百鬼夜行 3巻拾遺3巻

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解題/抄録

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【百鬼夜行】鳥山石燕画の妖怪図集。半紙本3巻合1冊。安永5年(1776)春原板、文化2年(1805)求板で、求板元は伊勢洞津の長野屋勘吉。初板の板元は、江戸の出雲寺和泉掾と同じく遠州屋弥七。内容は、自跋に「もろこしに山海経、吾朝に元信の百鬼夜行あれは、予これに学てつたなくも帋筆を汚す」とあり、中国最古の地理書『山海経』や狩野元信の『百鬼夜行』を基に、和漢の妖怪100図を描いたとするが、他にも『百物語評判』や『和漢三才図会』を参照したことが確実視される。天狗、山姥、犬神、猫また、河童、狐火、姑獲鳥(産女)、その他、伝統的な妖怪に加え、網剪、鳴屋、反枕など、怪奇現象を巧みに図像化したものや、野寺坊や高女など、出処未詳の妖怪図もある。絵は、薄墨を多用して、妖怪らしい凄絶感を漂わす一方、俳諧的な滑稽味を効かしたものもあり、石燕の機知と技量がいかんなく発揮され、妖怪の図解書として広く人気を集めた。
【百鬼夜行拾遺】鳥山石燕画の妖怪図集。半紙本3巻合1冊。安永10年(1781)春原板、文化2年(1805)求板で、求板元は伊勢洞津の長野屋勘吉。初板は、江戸の出雲寺和泉掾と遠州屋弥七の相板元。墨摺り(薄墨入り)。安永5年に出された『百鬼夜行』『続百鬼』の拾遺。『百鬼夜行』に比べて、やや馴染みの薄い妖怪を取り上げることが多いせいか、その由来を簡略な詞書きで補う。たとえば「燭陰」について、「山海経に曰、鍾山の神を燭陰といふ、身のたけ千里、そのかたち人面」云々など。また、謡曲で知られる「紅葉狩」や「殺生石」、『源氏物語』の「朧車」(車争い)や『伊勢物語』の「鬼一口」など、著名な古典に取材したものもある。和漢の文献や民間伝承を博捜しながら、オリジナルな発想を加味し、多様な妖怪図を描出しており、苦心の跡が窺える。(鈴木淳)
〈参考文献〉高田衛監修、稲田篤信、田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』1992年12月、国書刊行会。

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