解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 中国古代から明代までの名医400名の伝記。吉田意安著。古活字版。大判の料紙に大きく余白をとって印刷、上欄外には出典を掲げる。朱引き、墨書訓点、振り仮名、書入れがある。第1冊首に「生済堂」白文朱印を捺す。第2冊末に寛永3年(1626)の梅寿の刊記がある。梅寿は、慶長13年(1606)から本書刊行の寛永3年までに、明版の翻刻を主とする三十数種の医書を刊行している。著者吉田意安(1558-1610)は初め宗恂と称し、又玄子と号した。豊臣秀次、後陽成天皇に仕え勅命で意安と改称、のち徳川家康に侍し500石を賜る。著書も多い。