解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 周(前約1100-前202)の末から漢(前202-後8)までの儒者の礼に関する説を集録した書。内容は多岐にわたり、法律、制度、日常の礼儀作法などが記されている。儒教の重要な経典「五経」の一つ。本書はその註釈書で後漢の鄭玄(127-200)が著した。日本には7世紀中頃欽明朝に百済から伝来し、鎌倉時代に南宋の朱熹(1130‐1200)の註釈書・新注が伝来した後も尊ばれた。本版は慶長・元和年間(1596-1623)木活字印本。古活字版。無刊記。墨筆書入れ、朱筆2種の書入れ、朱筆点、返点、送り仮名がある。