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草木奇品家雅見 3巻

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
享保年間(1716-35)に始まった斑入(ふいり)植物の愛好は18世紀後半から19世紀にかけて一段と過熱し、文政10年には斑入植物主体の本書まで現われるにいたった。著者金太(1791-1862)は江戸・青山の植木屋で、親しい画家などに写生を依頼して、本書を仕上げた。絵筆を取ったのは、博物画家の関根雲停がもっとも多いが、大岡雲峯(雲停の師)や石川頑峯、長谷川雪洞、谷文晁などの名も見える。描かれたのは、斑入のほか、枝垂(しだれ)・帯化(茎の扁平化)・矮化・葉形の変異など。それぞれの奇品の来歴や、作出者の出自・エピソードを記すのが、大きな特色である。記述は斑入草木の作出者ごとにまとめて、上中下の3巻に分け、合計して500品ほどが描かれている。上巻は18世紀の園芸愛好家が多く、中巻は主として文化・文政期の人々、下巻は植木屋60名ほどに宛てる。下巻最後の「附録」は、当時の園芸界の重鎮だった幕臣水野忠暁(ただとし)のおびただしい作出品の集録で、2年後の文政12年に同人が刊行した斑入植物中心の『草木錦葉集』への橋渡しの感がある。特1-951も同本である。:『草木錦葉集』解題参照(磯野直秀)

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