国立国会図書館デジタルコレクション

トップへ    このデータベースについて    ヘルプ

解題/抄録

書誌の解題/抄録
地誌(名所図会)。秋里籬島著・竹原春朝斎ほか画、寛政8年(1796)・同10年(1798)刊。9巻12冊。
秋里籬島(あきさと・りとう)の手に成る「名所図会」シリーズの5作目。現在の大阪府北西部・兵庫県南東部に跨がる「摂津国」の名所・旧跡を、文献と実地調査に基づいて網羅し、大本(25×18cm程度)の画面に絵入り(名所の全景に風俗画・歴史画を加える)でまとめたもの。
本作は、主として現兵庫県側4冊が寛政8年刊、主として現大阪府側8冊が寛政10年刊という変則的な刊行形態をとる。これについては、関係書肆間で起きた問題の調整のためかとの指摘(森修、1980.6)があるが、初作『都名所図会』(安永9年[1780]刊)以来挿絵を担当してきた竹原春朝斎(たけはら・しゅんちょうさい)の途中故障(寛政6、7[1794-5]年頃か。その後描かず、同12年[1800]死去)による影響が大きいと考えられる(大高、2012.3)。
そのため、本作では春朝斎画の挿絵を無署名で残し、まず上記4冊分を、同時期の『東海道名所図会』(当館請求記号:140-71、839-82、同書解題参照)と同じく集団制作によって刊行した上で、現大阪府側の8冊分(主要部分)については、春朝斎のほとんど描けなかった風俗図を丹羽桃溪(にわ・とうけい)が担当、その際寛政8年刊行分の挿絵についても10ヵ所を桃溪画に変更した。
本作には、この修訂の反映に加え、寛政10年刊行の本文・挿絵を入れ木により修訂した跡が多数存在し(森修、同上)、補訂作業は一再に止まらなかったようである。その結果、驚くべき数の異版が存在するとの指摘がある(井上正紀、2003.8)。
掲出本は、寛政8・10年の刊年を併記し森本太助ほか5書肆を版元とする後印本であるが、この段階で版面の異同が落ち着いたとは限らない。本作の書誌的変遷を十分に把握する手立ては、残存原本の悉皆調査を経た比較検討によるほかないであろう。(大高洋司)(2018.2)
(参考文献)『摂津名所図会』(日本名所風俗図会10大阪の巻所収)、森修編、角川書店、1980.6
井上正紀「版本『摂津名所図会』の異同について」私家版、2003.8
平成23年度人間文化研究機構連携展示「都市を描く―京都と江戸」図録「資料解説」第2部49・50(大高洋司)、2012.3

書誌情報

簡易表示

詳細表示

左の「目次・巻号」から▶をクリックし、目的の巻号を選んでください。

機能マウス操作キーボード操作スマートフォン/タブレットPC操作
次のコマに進む[次]ボタン
コンテンツ表示エリア右端をクリック
画像を左にフリック
コンテンツ表示エリア右端をタップ
前のコマに戻る[前]ボタン
コンテンツ表示エリア左端をクリック
画像を右にフリック
コンテンツ表示エリア左端をタップ
先頭コマに移動[先頭]ボタンHome[先頭]ボタン
最終コマに移動[最終]ボタンEnd[最終]ボタン
コマ数指定移動[コマ番号]からコマ数を選択[コマ番号]からコマ数を選択
画像を拡大ホイールを上に回す
拡大ボタンボタン
拡大縮小スライダーバー
ピンチアウト
画像を縮小ホイールを下に回す
縮小ボタンボタン
拡大縮小スライダーバー
ピンチイン
画像を動かす画像をドラッグ画像をドラッグ
フルスクリーン表示[フルスクリーン(画面の拡大)]ボタンF[フルスクリーン(画面の拡大)]ボタン
フルスクリーン解除[フルスクリーン解除]F[フルスクリーン解除]
画像全体を画面内に収める全体表示ボタンG全体表示ボタン
画像の横幅を画面内に収める幅合わせ表示ボタンH幅合わせ表示ボタン
左90°回転左90°回転ボタンJ左90°回転ボタン
右90°回転右90°回転ボタンK右90°回転ボタン
画面左の書誌情報を消す[▼書誌情報]をクリック[▼書誌情報]をタップ
画像を表示する領域を広げる
(黒い部分を小さくする)
[表示領域設定]ボタンをクリックし、設定数値を大きくする*S[表示領域設定]ボタンをタップし、設定数値を大きくする
印刷/保存[印刷/保存]ボタン*P[印刷/保存]ボタン
JPEG形式で表示[JPEG表示]をクリックし倍率を設定[JPEG表示]をタップし倍率を設定
特定コマのURLを表示する[URL]ボタン*U[URL]ボタン
サムネイル一覧を表示する[サムネイル一覧]ボタンT[サムネイル一覧]ボタン
音声/映像を再生する再生ボタンP再生ボタン
音声/映像を一時停止する一時停止ボタンP一時停止ボタン
音声/映像を停止する停止ボタンS停止ボタン
音声/映像の表示領域比率を4:3に設定する4:3ボタンW4:3ボタン
音声/映像の表示領域比率を16:9に設定する16:9ボタンW16:9ボタン
音声/映像を任意の位置から再生するシークバー
※ドラッグには対応していません。
←→シークバー
音声を消す(ミュート)ミュートボタンミュートボタン(ミュート状態)Mミュートボタンミュートボタン(ミュート状態)
音量を調整する音量スライダー↑↓音量スライダー

*アクセスキーの場合は、表中に「*」をつけています。
  Windows IEでは「ALT」+アクセスキー、Windows FireFoxでは「ALT」+「SHIFT」+アクセスキーのように押して利用します。