解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 書名は題簽による。箱書は「幕末水戸名家自筆手簡集」。水戸藩第9代藩主徳川斉昭(1800-60)のほか、江戸時代後期の水戸藩儒30余名の書簡集。12軸、84通。主なものを挙げると、徳川斉昭2通、立原翠軒(1744-1823、彰考館総裁)14通、藤田幽谷(1774-1826、郡奉行、彰考館総裁)5通、藤田東湖(1806-55、郡奉行、側用人)4通、青山延于(1776-1843、彰考館総裁、弘道館教授頭取)2通、青山延光(1807-71、小姓頭取兼弘道館教授頭取)5通、会沢正志斎(1782-1863、彰考館総裁、弘道館教授頭取)5通、豊田天功(1805-64、小姓頭取、彰考館総裁)5通等である。本書簡集は、越後の人で、衆議院議員、読売新聞主筆、東京専門学校講師等を歴任し、随筆家としても著名な市島春城(1860-1944)が収蔵していたものである。「春城⁄清玩」「双魚⁄堂主⁄人記」ほか2印記が押捺されている。