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館守吉田七左衛門死去ニ付新館守到着関係毎日記

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
<「宗家文書」の解題について>
「宗家文書」の解題は、「国立国会図書館「宗家文書」目録」(『参考書誌研究』第76号)の分類ごとに作成されています。以下は、目録分類「1館守毎日記関係(1)館守毎日記」の解題です。
年代順目録は、リサーチ・ナビ調べ方案内「国立国会図書館所蔵「宗家文書」」を参照してください。
書誌情報タブ(詳細レコード表示)の「被参照資料(URL)」の項目に関連資料へのリンクがあります。

<解題>
1 館守毎日記関係
(1)館守毎日記 811冊[現在865冊に分冊]

朝鮮釜山に設置された倭館館守の執務記録。倭館は日朝外交・貿易の最前線基地として慶長12年(1607)釜山豆毛浦に設置されたが、手狭になったことから延宝6年(1678)草梁に移転した。ここを統轄する館守は、寛永14年(1637)派遣の内野権兵衛を初代とし、234年後の明治4年(1871)第105代深見六郎の時まで続く。館内の任期は原則として2年で、任務は館内の規約遵守、日朝外交・貿易の円滑運営、渡航者・往来物資・漂流民・船の管理、役人の勤務や報酬管理、館内の掃除、建物・外構(石垣)の管理、宴席場の監督、朝鮮側との交換文書(書契・真文・短簡・私信)の記録と管理など、実に広範囲にわたる。
『旧事編集』序文によると、館守が日記を残した始まりは第21代館守幾度弟右衛門の時とするが、現存するのは次の代の館守吉田作右衛門からである。倭館赴任のため対馬鰐浦港を出港した貞享4年(1687)9月23日の記事以降、番縫殿介(第104代)が館守を勤めた明治3年(1870)閏10月5日までの184年間、総計811冊からなる。この間の欠本・錯簡期間は全体の僅か1%余りに過ぎず、草梁倭館設置時代のうち移転直後の9ヶ年間を除いたほぼ全年にわたる膨大な記録群である。ここには館守がその任務を拝命した日から、交代の時期がきて一切の館務を後任館守に引き継ぎ倭館を出港するその日まで、毎日の気象、対馬と倭館の間を往来する船・人・書簡、時には貿易品の受け渡し、朝鮮との諸交渉、事件を含む館内の種々の出来事などが克明に記録されている。倭館内部のことは幕府に対しても秘匿事項とされており、館守の日記は写本も存在しない。「鎖国時代」の希有な日本人町、倭館の実態を伝える貴重な記録である。
倭館については田代和生『新・倭館─鎖国時代の日本人町』(ゆまに書房、2011年)、館守と倭館記録については長正統「日鮮関係における記録の時代」(『東洋学報』50-4、1968年)を参照。(田代和生)(2017.3)

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