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しわんぼう道無 2巻

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
黒本2冊(合1冊)、題簽欠、富川房信画、本文に鶴の丸あり鶴屋版、柱題「しわんほう」、主人公「しわん坊道無」は、しわん坊(吝嗇)で無道な和尚。『青本絵外題集』1(貴重本刊行会、1974.7)192頁に、格子窓と数本の竹・筍の前で鶏の首と鼈(すっぽん)を掴んで立つ僧形が描かれた題簽「吝坊竹子諍 上」(振り仮名:しわんぼうたけのこあらそひ)がある。この絵は本作の1丁表に該当し、冊次下の鶴の丸も当館本6丁表の商標と一致する。題名上に「未」字あり、意匠は6人の朝鮮使節が富士山を仰ぎ見る後ろ姿。宝暦13年(1763)か。この題で東北大学狩野文庫および台湾大学に所蔵あり。
(内容)吝嗇者を主人公に教訓的な作品。
(上)吝坊道無和尚は貪欲で、鶏やその辺にいる鼈などを殺し銭の要らぬ悪食を好む。庄屋から百万遍に呼ばれても損得話のみで一休流と憚らない。庭の筍を隣の亭主が取ったと怒り詫料を吊り上げ500文取る。多年貪り貯めた銭金を取出して楽しみ、心配で夜も寝ずにいる。狩人悪蔵は雨の夜、吝坊の寝入り端を一刀に刺し殺すが、(下)奪った金は慰み事に皆負け、又、狩りで暮らす夕暮れ、後から吝坊の亡魂が出て悪蔵を食い殺す。吝坊が住み荒らした跡に大きな坊主や髑髏などいろいろの妖怪出る。所の百姓たちは、学文算盤手蹟の師で「堪忍」の二字が肝要と教える浪人団沢左衛門に頼む。丑三つ過ぎ吝坊の骸骨が出て「非道の刃に死し浮かばれぬ。助けよ。」と頼む。団沢が屍を葬り卒塔婆を立て供養すると妖怪は止む。「みそさざいは深山に巣を食えども一枝に過ぎず」と『荘子』逍遙遊篇の言葉を引いて、足るを知る心を説き、吝坊は欲心深く殺生の報いで非業の死を遂げ、団沢右衛門(ママ)は学問多芸の徳により大名に厚遇され、長く忠勤を励んだという。書斎の団沢が読書の楽しみを述べる姿で教訓風に締めくくる。(木村八重子)

書誌情報

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