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雪中の竹の子 2巻

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
黒本2冊(合1冊)、題簽欠。富川房信画、各冊初丁の商標「鶴の丸」、柱題「(上)雪中のたけのこ(下)せつ中の笋」。大東急記念文庫本に上冊題簽「風/流/和文字二十四孝 上」、『青本絵外題集1』106頁に下冊分(紅地)、同114頁に上冊分(白地)あり。完全な題名は「風/流/和文字二十四孝」。題名上に延命袋と鼠2匹、冊次下に鶴の丸の商標あり。子年(明和5年[1768])鶴屋版。当館本は第10丁裏欠。(内容)の第10丁裏は狩野文庫本により補う。
(内容)川中島もの。2代の山本勘助。浄瑠璃、近松門左衛門作「信州川中島合戦」、近松半二等作「本朝廿四孝」等を参考にした作品。
(上)三州牛窪の牢人山本勘助の一子勘四郎は幼時に父に死なれ養育した母に孝行を尽くす。冬に川の氷を砕き釣り糸を垂れ、母が好む鯉を得て与える。甲斐の武田信玄は勘助の嫡子勘四郎が親孝行で軍書を諳んじ聡明と聞き、軍師に頼もうと大雪をも厭わず原五郎を供に訪ね来る。母は手枕のままあしらい、大将の心を測る。女房は姑に乳を勧め介抱する。勘四郎は雪を集めて軍書に眼を晒し昼夜軍法に心を尽くす。勘四郎は母に快く飯を差し上げるため、不憫ながら我が子に山本氏と書付けをして捨てる。長尾謙信の家臣直江山城がここを通り、この捨て子を拾う。直江山城の女房お石は夫が拾った子を勘四郎の住処に連れて来て味方に付けようと心を尽くし、返事を聞くまでは凍え死んでも動かぬと言う。勘四郎の女房は我が子に乳を飲ませようと駆け出し、夫に「一旦捨てた子は親子でない、嘆くな」と叱られ悲しむ。母は雪を掻き分け筍を掘ってこいと命じ、勘四郎は筍掘りに出て、「子どもを餌に恩に着せ味方に付けようとは汚い直江の計らい」と、我が子を手裏剣で殺す。一子力松最期。女房と母嘆く。
(下)勘四郎は母の言い付けで筍を掘りに出、「竹の子」の語に心付き我が子を殺し、怪しい運気が立つ一本の竹に眼を付け、この下に母が教えた父勘介の武略の一巻軍法の奥義秘書があるのだなと雪の中から石の箱を掘り出し、大魚は小池に住まず鷹は枯れ木に巣を食わず、智勇兼備の大将に仕えようと志す。母は、「器量を見定めて譲れとの遺言ゆえ今から父の名を継ぎ山本勘介と名乗り信玄公へ仕え、名を万天に上げ譽れを現せ」という。勘四郎が父の名に改め「信玄公に頼まれた身の冥加、母人お悦びなされ」と立ち帰ろうとした時どこからか大猪が駆けて来て勘介に飛びかかる。勘介は身をかわし、むずと組んで争い遂に猪を従える。直江山城を伴って謙信が現れ「心を尽くして味方に招くのに信玄に仕えるのか。お前の子を拾って少時介抱し養った恩誼はどうだ」と言う。勘介は、日月に喩える両眼の右目を恩奉じに謙信へ進上し、川中島での見参を約して別れる。甲斐と越前の戦はいつも互角で決着が付かず、両将は一挙に勝負を極めようと川中島で戦う。直江山城は和睦を願う。信玄は少しも騒がず謙信の太刀を軍配で受け止める。山本勘介は両将へ和睦を勧める。両将は和睦し、武田の嫡男勝頼と長尾の姫君衛門の前の婚姻が済んで四海穏やかに治まり、信玄の軍師山本勘介は亀の島台、謙信の家臣直江山城は鶴の島台を掲げる。(木村八重子)(2018.1)

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