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ヒト胎盤および絨毛組織中のAdrenaline,NoradrenalineおよびDopamineに関する研究

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
正常妊娠各期,晩期妊娠中毒症,進行流産,不全流産,胞状奇胎および4胎児などの各症例より分娩あるいは人工妊娠中絶により採取した新鮮胎盤または絨毛組織内におけるAdrenaline(A), Noradrenaline(NA)およびDopamine(DA)の動態を生化学的に測定し,これらCatecholamines(CA)の存在意義を解明する目的で以下の実験を行つた.各CAの抽出はChang(1964)の原法に従い,酸性Buthanol液抽出,活性Alumina吸着後0.1M酢酸液に溶出した. 各CAの分離定量はEthyrendiamine縮合法により,測定過程の時間差,加熱および波長差(A:410/500mμ, NA:385/485mμ, DA:320/370mμ)などに従つて螢光的に測定し,内的あるいは外的標準量との比較より組織内濃度に換算した. 本法では各CAの10〜100ng/mlの範囲で用量曲線を示し,回収率の検討ではそれぞれA:72.0%,NA:74.9%およびDA:63.0%であつた. 一般にAおよびNAはDAに比較して微量であり,正常妊婦の初期,中期および末期群での平均値はA:8.2,11.0および6.6ng/g,NA:5.8,5.5および7.1ng/g, DA:310.7,232.2および236.8ng/gであつた. 晩期妊娠中毒症ではA:5.3ng/g, NA:7.7ng/gとほゞ正常対照群と同値であつたがDAは407.7ng/gと高値を示した.進行流産例ではA:1.9ng/g, NA:5.2ng/g, DA:224.1ng/gとAおよびDAの低下が認められ,不全流産例ではA:13.8ng/g, NA:5.7ng/gおよびDA:39.9ng/gとDAの著しい低下が特徴的であつた. 胞状奇胎ではA:3.0ng/g, NA:7.5ng/gおよびDA:126.9ng/gと対照に比しAおよびDAの減少が観察された. Clomid投与により4胎児となつた妊娠6ヵ月の症例では,A:14.1ng/g, NA:13.4ng/gおよびDA:251.7ng/gと正常群に比しやや高値を示した. 以上の成績より,異常妊娠例では各CA濃度に変動が認められ,CAが妊娠維持に重要な役割を演じていることを示唆するものと思われる

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