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子宮内膜症例におけるDanazolの骨塩量および骨代謝動態への影響 : 投与前と投与終了7カ月後の比較検討

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解題/抄録

書誌の解題/抄録
子宮内膜症の治療に広く使用されているDanazolは, 卵巣の性steroidを抑制することにより, 低estrogenかつ高androgen傾向の内分泌環境をもたらし, その効果を発揮するといわれている. 一方, 骨粗鬆症は明らかな性差があることから, 骨粗鬆症の主因の一つはestrogenの低下が関与しているのではないかと考えられている. 性成熟期にある女性が薬剤の投与等により低estrogenの内分泌環境を呈することは, それがreversibleであったとしても, 骨代謝動態に何らかの影響を与える可能性も否定はできない. したがって, 低estrogenの内分泌環境は骨粗鬆症のrisk factorになり得る可能性を秘めている. そこで, 12例の子宮内膜症患者(平均42.2歳)にDanazol 400mg/日を平均15.5週間投与し, 投与前と投与終了7カ月後の比較において, 中手骨骨塩量やこの背景となる骨代謝動態にDanazolはどのような影響を与えるかについて検討するとともにestrogenやandrogenの動態についても併せて検討した. その結果, 中手骨骨塩量は変動を認めず, 骨代謝動態もcalcitonin (CT)を除き有意な変動は認められなかった. CTは骨代謝動態にどのように関与しているか, 見解の一致をみていないが, 通常, 骨吸収に対して抑制的に作用するといわれていることから, Danazolの投与は骨代謝動態に負の影響を必ずしも与えないことが示唆された. また投与後estrogenではestradiolが若干低下傾向, androgenではdehydroepiandrosteroneが若干上昇傾向を各々示すものの, estrogenおよびandrogen群の変動はいずれも正常範囲内であり, しかも有意差を認めなかった. したがって, Danazolの400mg/日, 平均15.5週間投与では, 投与終了7カ月後の内分泌環境は明らかな低estrogen・高androgenとはならず, 中手骨骨塩量も減少しなかったが, その骨代謝動態はCTの推移からは骨吸収に対し, 抑制的に働くのではないかと推察され, 少なくとも骨代謝動態のrisk factorとはなり得ないことが示唆された.

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日本産科婦人科學會雜誌. 42 7の書誌情報

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