解題/抄録
- 平家物語 12巻の解題/抄録
- 古活字版。下村本。『平家物語』には多くの異本があり、普通は語り本系(平家琵琶の伴奏で語られた詞章)と読み本系(読み物として編集)に大別される。一般に流布したのは語り本系で、本書もその一つ。古活字版の『平家物語』の中でも最初期の刊行といわれる。巻末に「下村時房刊之」とあり、「下村本」と称される。下村時房の経歴は未詳。嵯峨本に似た美麗な活字や雲母刷り文様の表紙(本書は改装)が使われている。活字の部分を切り取り裏から紙を貼って墨書で訂正した個所や、字句の傍らに補記訂正をした個所があるのが注目される。
目次・巻号
平家物語 12巻の書誌情報
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書誌情報
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コンテンツ情報
- フィルム番号
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33-037
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1286904/1