解題/抄録
- 河南郡志42卷の解題/抄録
- 明代の河南府(河南省洛陽市)の地方志。河南府は洛陽県に府署を置き、13県と1州・陝州を統轄した。古来いくたびか国都、副都の置かれた地である。明初編纂の「河南総志」に、博捜した資料を加えて重修、紙幅は4倍になったという。旧志は佚し、現存する最も早期の河南府志である。巻首に、伊府宗藩天全子序、陳宣序、凡例、目録、輿図2。本文は疆域、建置因革、官治、学校、人物、災祥などの44門に分ける。巻末に、喬縉序。巻19-37に詩文を形式別に収録、巻39-42に故蹟・故実を充て、古都洛陽の風物・遺聞を伝えることに力が注がれている。巻42雑志に万暦39年(1611)追刻の記載、巻末に補刻刊記がある。版面の摩滅、割れが甚だしい。巻首首葉を欠き、まま欠丁がある。加賀藩前田家旧蔵。尊経閣文庫に同版本を蔵する。
目次・巻号
河南郡志42卷の書誌情報
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https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2545629/1