解題/抄録
- 慶陽府志20卷の解題/抄録
- 明代の慶陽府(甘粛省慶陽市)の地方志。正徳5年(1510)編纂を終えた府志は、当時の知府が経費を理由に刊行を許さず、新知府梁明翰の着任により重輯・刊行に至った。郷紳の傅学礼らが欣然として編纂に当たったという。巻首に成化・正徳の両旧府志の序、陳鳳元序、凡例、目録。本文は図考、沿革、彊域、地名、風俗、城池、山川、里甲、戸口、田賦、諸役、物産、公署、台榭、坊市、橋梁、舗舎、学校、兵坊、宦師、宦蹟、仕籍、人物、紀事、紀異、芸文などの32門に分ける。巻末に梁明翰後叙、張旂識語。慶陽府は蒙古民族に備える北辺防衛地帯。巻18紀事志には嘉靖25年の北虜の急襲・戦闘を記し、巻6-8兵防志では兵制・配置・経済基盤などを詳述する。巻10宦師志に隆慶4年(1570)の記事の追刻がある。国内外唯一の伝存本。加賀藩前田家旧蔵。
目次・巻号
慶陽府志20卷の書誌情報
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https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2545654/1