解題/抄録
- 頼朝三代鎌倉記 5巻の解題/抄録
- 浮世草子。作者不明(月尋堂説もある)。当館所蔵本も含め、伝存本は全て無刊記だが、八文字屋蔵板目録(元文6年(1741)正月刊『魁対盃』巻末)に記載があるため、八文字屋版と推測される。後印本に、八文字屋から升屋に譲渡後の口上を貼付した本がある。内容は、『北条九代記』に拠る鎌倉将軍三代の物語に、「柳沢騒動」の趣向を取り入れており、写本『日光邯鄲枕』からの影響や紀海音「鎌倉三代記」への影響が指摘されている。後に、浄瑠璃「桜御殿五十三駅」(明和8年(1771))の人気に乗じた改題改竄本『桜御殿邯鄲の枕』(明和9年)が刊行された。翻刻は『八文字屋本全集』3(汲古書院、1993年)にある。(宮本祐規子)(2020.12)
目次・巻号
頼朝三代鎌倉記 5巻の書誌情報
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https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2554422/1