燕都の見図. [3]
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解題/抄録
- 燕都の見図の解題/抄録
- 歌川豊国画の狂歌入り江戸名所絵本。寛政7年(1795)春、和泉屋市兵衛板、半紙本3巻。墨摺。序題「燕都の見図」。刊記丁に「卯ノ春 甘泉堂蔵板」とある。狂歌堂真顔(鹿都部真顔)の序に「爰に阿羅々僊人の後胤森羅道人毫を杖に取直して、忽縮地の法を修し、豊国をして画図となし、添るに例の狂歌をもてす」とあり、場所の選定、縮図の作成など、当初の設計は、森羅亭(森島中良)によるらしい。選定した名所は、新吉原、日本橋、堺町、浅草寺、亀井戸、滝の川、妙見、待乳山、上野、両国橋、目黒、愛宕山、高輪、神明、羅漢寺、三圍、梅屋敷、深川、飛鳥山、不忍池、山王。全体的に、『絵本物見岡』(当館請求記号:京乙-255)の影響が認められる。「妙見」図は役者似顔絵風で、「高輪」図では瓜実顔の芸者が腕まくりして「命」の入れ墨を客に見せる。女性の老若貴賎の風俗を窺う上で貴重であるが、武家を含む様々な風俗の男も散見される。森羅亭の跋に「戯歌はもとよりすきや河岸の二大家を井の頭のさきとして」とあるのは、狂歌作者中、数寄屋連の古今亭音人と日頭菴(馬場)金埒をいったものか。表紙、題簽を欠くものの、摺りはごく佳良。(鈴木淳)(2016.2)
目次・巻号
燕都の見図の書誌情報
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https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2554970/1