艸花繪前集
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解題/抄録
- 書誌の解題/抄録
- 題箋題は上・中・下巻とも「草花絵全書」だが、一般に内題の「艸花絵前集」(草花絵前集)を書名とする。伊藤伊兵衛三之丞(?-1719)が描いた原画を子息の政武(1667-1757)が編集・刊行した。「前集」とあるので、「後集」の出版も考えていたのだろうが、刊行されなかった。本書は園芸植物120品(各巻40品)の図説で、半丁(1頁)に1~2品の図を描き、花色・花期などを短く注記する。オシロイバナ(おしろい)・ルコウソウ(るかう)・ヤブレガサ(破菅笠)などの図は初出(括弧内は原記載名)。チョウセンアサガオ(てうせんあさかほ)やテッポウユリ(琉球百合花)の図は『広益地錦抄』に転写されている。また、「鈴蘭」は現在のスズランではない。当館の同題本(特1-244)も同本だが、「草花絵全書」の題箋も上・中・下巻の表示も無く、1冊に合冊されている。(磯野直秀)